送別稽古

昨日(7日)は中総体・高総体の代休でした。

この日、佐北は中高合同で高3の送別稽古を行っています。

九州大会出場を決めることができましたが、全員が出場できるわけではありません。高総体が終わり、部の大半の生徒がそれぞれの進路実現に向けて、勉強中心の生活に切り替えていきます。

一区切りということで、高3が元立ちとなって地稽古を行いました。

先輩たちとの高校生活最後の稽古になるということで、みんな積極的にかかっていっていました。高3もそこはしっかり受けてたっており、見ごたえのある攻防が随所で見られました。

稽古が終わるとみんなで円になって、後輩から先輩へ、そして先輩から後輩へ、話をするようにしています。

先輩との思い出を涙ながらに話す部員もいました。監督の私が気づかないところでも、いろいろなつながりがあったようです。先輩後輩の仲がよく、お互いを大切にしていることが話の中からよく伝わってきました。

高3はそれぞれが北中剣道部からの生徒は6年、高校から入学組は3年間の思い出と、これからの佐北剣道部に期待することなど思いのたけを述べてくれました。

特に男子については、高1から高3の部員数が、23人の大所帯となったため、高総体出場をかけてその中から7人、選手選考した次第です。

今回、7名いる3年生のうち、4名が高総体に出場することができませんでした。選手を発表した後の彼らの協力こそが、今回2位の好成績の立役者になったといっても過言ではありません。実際ここにいたるまでにチームが順調であったといったら必ずしもそうではありません。

振り返ると、8月の国士旗優勝、10月の宮崎県武道館旗3位、11月の県新人戦2位と、着実に結果を出していきました。

しかし、1月の選抜予選では準々決勝で代表戦で敗れベスト8、続く2月の九州選抜も予選突破ならず、なかなか結果がついてこなくなり、伸び悩みを感じるようになりました。

3月末の秋田の魁星旗では、東北チャンピオンを相手に大将戦まで持ち込むも惜敗。

新年度となり、11名の新入生が入部してきました。ポジションを代えて臨んだ4月の春季戦では3位となるも、これまた代表戦をものにできず決勝の舞台には上がれませんでした。

高総体を目の前に控え不安や焦りを覚えましたが、そこは部員が一丸となることで乗り切ることができたのではないかと思います。前述のとおり、特に高3で高総体に出場できないメンバーの精力的な取り組みが部をひとつにまとめてくれました。

勝戦前はみんなで円陣を組んで臨みました。佐北剣道部の一体感を改めて感じたところでした。

その甲斐もあり、県新人戦2位に続き、高総体でも再び2位の座に返り咲くことができたと思っています。チーム佐北、応援に来てくださった方々すべての力が一つとなって勝ち取った勝利です。

実は、残念ながら選手として出場できなかった高3は私が佐北に来てから中学へ入学してきた、まさに6年間苦楽を共にしてきた子供たちで、佐北中史上初の佐世保市中総体団体優勝したメンバーであります。

高1になり、当時ライバルとして戦っていたメンバーが加わり、互いに切磋琢磨しあって、県内外の有力校とも対等に戦える力をつけることができました。

当時、佐北が中高一貫校となって、高校から入学してくる人数が半減し、また学業のレベルも高くなったため、私の赴任したとき、高校の部員は各学年2~3人いればいいほうでした。高校からの経験者の入部が2年続けてない時代でした。これではいけないということで、まずは中学から確実にあがってくるメンバーの力をつけようと、試行錯誤しながら頑張ってきました。その一期生である彼らの引退ということで、私の思いもひとしおでした。

みんなそれぞれ、自分の夢をかなえるために、今まで鍛えられた心と体力を存分に発揮して受験勉強を頑張ってくれるものと信じています。

受験勉強の頑張りを後押しするかのように、残された1・2年生で、受け継いできた伝統を大切にしながら、今年こそ念願の県制覇を果たしたいと思います。特に高2は北中時代に県新人戦優勝、県中総体3位の成績を収めたメンバーが全員残っています。高1も全中経験者をはじめ、県北を代表する選手が多数入部してくれています。勝負の年といっても過言ではありません。

保護者の方々にも本当によくしていただきました。いろいろな場面で無理なこともお願いしてきたかと思いますが、いつも快く引き受けてくださり、私の思うとおりの稽古や遠征をすることができました。
本当にありがとうございました。これからも佐北剣道部のOBの保護者として末永く応援していただければと思います。今後ともどうぞよろしくお願いします。