第2回県北地区剣道錬成会

令和2年2月22日(土)県立武道館において2回目となる県北地区の中学校剣道錬成会が行われました。

以前本ブログでもお伝えしましたが、近年中高の剣道部員の数の減少が著しい県北地区において、今年1月からの佐世保市中体連主催の錬成会で高校の先生方が指導のお手伝いをさせていただいています。

きっかけは昨年11月、中学校の新人戦の時に中体連の先生方と中高の部員数の減少について話をしたことからかと思います。

私自身、ここ何年かで急速に中高の部員数が少なくなったことを感じていました。今回お声かけをいただき、これは高校で指導をしている者として、なんらかの手立てを講じなければならないのではないか、そのためには中高の指導者が一体となって取り組んでいかなければならないのではないかと、その後各方面に相談を重ねていきました。12月の学年別大会の折に正式に高校の先生方にお願いしたところ、「是非全面的に協力をしよう」と快い返事をいただきました。

数多くの競技がある中剣道を選び、学校によっては少ない人数でまた専門の指導者もいない中で稽古している中学生に対して指導のお手伝いをすること、またより生徒の実態やニーズにあったものを提供することを目指しています。
現在県北で剣道を志し、頑張っている中学生を大切にしたいという気持ちが高校の先生方の根底にあるからでしょう、この錬成会への参加を優先していただいているようで、前回同様、たくさんの先生方にお集まりいただきました。

2回目となる今回も高校の先生方が中心となって指導にあたりました。今回初めて稽古に参加した学校もあったことから、はじめに先生方からの自己紹介と勤務校の紹介がありました。それぞれの高校ではどういったことを学ぶことができるのか、また各部どういうことを目指して頑張っているのかなど、参加した中学生はもちろん、保護者の方々に対してもいい情報提供の場になったのではないかと思います。(私はブログにまだアップできていませんが、先日の九州選抜で女子個人3位入賞を果たした平川(佐世保市立中里中学校出身)の活躍と剣道部のブログをやっているということをも宣伝させてもらいました)

今回は事前にアンケートを行い、自分のレベルに応じたコースを選択してもらいました。また経験年数や稽古の中での疑問点なども指導者側が把握した上で本錬成会に臨みました。

稽古は全体で準備運動、素振りを行った後(今回はこの段階から各コースで行いました)、切り返し、面打ちを行いました。
その後各コースに分かれて、みっちり1時間半近く、それぞれのレベルに応じたメニューを指導いただきました。

最後は全体で地稽古を行いました。先生方はもちろん、今回もお手伝いいただいた県北の高校生、地域で剣道の指導にあたられている方々にも元に立っていただきました。今日の稽古で教わった技を積極的に出そうという姿勢が伺えました。

最初と最後はウォーミングアップやクーリングダウンを兼ねて、参加者同士でコミュニケーションを積極的にとりながらのジョグを行っています。日頃は試合相手として剣を交える間柄でも、本錬成会では県北で一緒に剣道をしている仲間としてお互いに接することができます。これは横のつながりを深める意味でとても意義があるものと思います。

今後もこの錬成会をとおして、少しでも、小学校から中学校、中学校から高校の継続率を上げていくことができたらと思っています。県北地区で中高生に関わる顧問はもちろん、道場の先生、同じ地区で剣道を指導いただいている方々の力も借りて、今後も定期的に開催していくことができたらと思います。

次回は3月7日(土)県立武道館にて行うことも決まっています。たくさんの参加をお待ちしています。

なお、この錬成会の模様はのちに長崎県の剣道連盟のHPに掲載予定です。